My Cinema Talk World: ルル・オン・ザ・ブリッジ(Lulu on the Bridge)ー 若く美しい女性と中年男の恋の行方はまさかの?!

2013/10/31

ルル・オン・ザ・ブリッジ(Lulu on the Bridge)ー 若く美しい女性と中年男の恋の行方はまさかの?!

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ストーリー
サックス奏者、イジー(ハーヴェイ・カイテル)はライブ中に発砲事件に巻き込まれ重傷を負った。一命はとりとめ退院した彼は電話番号が書かれた紙ナプキンと不思議な蒼い石を手に入れる。紙ナプキンの番号に電話を入れたことがきっかけで駆け出しの女優のセリア(ミラ・ソルヴィーノ)と知り合い、恋に落ちる。幸せな時間を過ごす2人。だが、セリアが古典的な名画『パンドラの箱』のリメイクのヒロイン“ルル”役に選ばれ、ダブリンヘ撮影へ旅立ってから運命は変わり始める。

スタッフ
監督・脚本・原作 ポール・オースター

作品データ

原題      Lulu on the Bridge
製作年      1998年
製作国      アメリカ

キャスト

イジー・モーラー:ハーヴェイ・カイテル
セリア・バーンズ:ミラ・ソルヴィノ
ヴァン・ホーン博士:ウィレム・デフォー
ハンナ:ジーナ・ガーション
キャサリン・ムーア:ヴァネッサ・レッドグレイヴ
フィリップ・クレインマン:マンディ・パティンキン
ピエール:ヴィクター・アルゴ
ボビー・ペレス:ハロルド・ペリノー・ジュニア
デイヴ・ライリー:リチャード・エドソン
ソニア・クレインマン:ソフィー・オースター
本人のソックリさん:ルー・リード
笑う男:デヴィッド・バーン

以下 ネタバレあります

「ルル・オン・ザ・ブリッジ」ときくと、どうしてもアパレル・メーカーを思い出してしまう...
この映画からいただいたのでしょうか。
某洋服メーカー。(調べてみないとわからないのだけれど。)

【うーん。なにやら一癖ある映画…どこかで見たな、この不可解さ】
作家のポール・オースターが脚本、監督を手がけた本作です。
私が一番最初に見たのはやはりWOWOWでした。
最初の印象は、なんだか不可解な雰囲気がただよう映画だなーと。
というか、イジー(ハーヴェイ・カイテル)がおかしな男の銃弾に倒れて虚ろな目で天井を見上げているシーンで
「これは、もしかして。。。」って感じたのですが見事に当たりました。
撃たれる前、ライブが始まる直前にトイレでおしっこをしているイジーは壁一面に貼られた新旧さまざまな女優の写真に見入っているのだけれど、その中にセリア(ミラ・ソルヴィーノ)の写真もありました、それ繋がりで想像してしまうワケです、ストーリーを。
私が感じたこの作品の不可思議な雰囲気というのは、イジーが撃たれて以降の話の展開があまりにも唐突すぎるというかうまく行き過ぎてるし、その後突然ワケの分からない悪役っぽい人たちに(イジーが拾った青白く光る石を探しまわっている一味)捕われ尋問を受けるシーンがまるで舞台の上の俳優っぽく見えたりする。
全体に流れる空気がとにかくおかしい…出演者も映画の中のもう1つの映画か舞台の俳優みたい、客に見せているように演じる俳優たちが舞台で白々く造られたセリフをはいているみたい。
カメラの人物の捉え方や人々の表情どれをとっても不自然です。
このしらじらしさ、どこかで見たことありますね、そうです、「マルホランド・ドライブ」です。
ベティの夢の中での人々がこれと似てる雰囲気を醸し出していました。すべてがベティの思い通りの展開でしたよね。
「ルル….」でもイジーが捕われる前までは、イジーの都合のいいようにお話はすすみます。中年男が不思議な青白く光る石を拾いそれがきっかけで若く美しい駆け出しの女優、セリアと出会って恋におちる。女優はイジーの口利きでオーディションを受けて大作への出演が決まる。
そして「マルホランド・ドライブ」の中で出て来たカウボーイは、この映画では謎の男ヴァンホーン博士(ウィレム・デフォー)だと感じました。イジーが死ぬ間際に、自分自身に「お前の生き方はどうだったか?」と問いかける、問いかける役割を果たしているのがヴァンホーンです。
幼い頃、兄とホタルを捕まえた思い出。この思い出はイジーにとって楽しいものではなく、家族と彼との間に溝を作る原因になったものでした。いつまでも頑に家族との関係を拒み続けた彼。
ホタルの光=不思議な光る石
ですね。

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ラストはあまりにも悲しいものでした。
救急車の中で息絶えてしまうイジー。偶然通りがかった救急車の警笛が突然止まり、通りがかりのセリアが十字を切る。
イジーとセリア...実際には何のつながりもない、たまたまトイレの壁に貼られたセリアの写真を見ただけ。。。悲しすぎる現実。
亡くなる瞬間自分の人生に何らかの悔いが残っていたとしたら、それほど悲しいことはないと思います。
「マルホランド・ドライブ」は2001年の作品、そして「ルル・オン・ザ・ブリッジ」は1998年の映画です。
リンチ監督はこの作品を見たでしょうか…。
ミラ・ソルヴィーノ。最近は映画には出演していないようですが、どうしているのかな。
可愛らしくて、好きな女優でした。(お父様はバズ・ラーマンの「ロミオ+ジュリエット」でジュリエットの父を演じていたポール・ソルヴィーノです、よく似てますね)
そして、ハーヴェイ・カイテル。主役を演ることは少ないけれど、これまた好きな俳優です。
風貌がとくに好み!インディアンみたいな顔ですね、彼。寡黙で意志が強くて優しそう。「テルマとルイーズ」でもとてもいい役、ハマり役でした。
映画の中にカメオ出演でルー・リード(先日亡くなったばかりですね、残念です)やデヴィッド・バーンも出ています。
 
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