My Cinema Talk World: イン・ザ・スープ(In the Soup)ー 小粋なおじいちゃんと夢見がちな男の物語

2013/12/22

イン・ザ・スープ(In the Soup)ー 小粋なおじいちゃんと夢見がちな男の物語

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大、大、大好きな作品の1本です。1992年サンダンス映画祭でグランプリを受賞したアレクサンダー・ロックウェル監督作品、ロックウェル監督は「フォー・ルームス」の4人の監督の中の1人で彼がメジャーになるきっかけともなる作品が「イン・ザ・スープ」です。
主演はスティーブ・ブシェミ。例によってあの困ったような表情、八重歯もかわいくて相変わらずステキな演技を見せてくれてます。助演にはシーモア・カッセル。スティーブの引き立て役というよりすっかり主人公の1人となっていてこの映画を観た人はきっとこの可愛らしさに惹きつけられること間違いなし。まるで何かのキャラクターっぽい、赤ちゃんみたいな笑い顔kyu
カッセルはジョン・カサヴェテス監督作品を始め多くの作品に脇役として出演、ブシェミの初監督作品になる「トゥリーズ・ラウンジ」やウェス・アンダーソン監督の多くの作品に助演として出演している名優、1935年生まれの78歳えへ
アンジェリカ役のジェニファー・ビールスはあの80年代の代表作「フラッシュ・ダンス」の主演女優で一躍有名になりましたがそれ以降あまりパッとせずこの作品の監督であるロックウェルと結婚してから彼の作品「フォー・ルームス」にも出演しております。ゲストでジム・ジャームッシュも出ております♪

ストーリー
ニューヨークのボロいアパートに住むアルドルフォ(スティーブ・ブシェミ)は映画監督を夢見る青年。目下のところ職もなく、母親の仕送りを頼って生活するテイタラク。アパートの隣に住むウェイトレス、アンジェリカ(ジェニファー・ビールス)に秘かに恋心を抱き、自分の作品の女優で出演させることをもくろんでいる。支払いが遅れている家賃を払うため、いんちきプロデューサー(ジム・ジャームッシュ)の仕事を引き受けてはみたものの恥ずかしさを晒しただけの結果に。金に困った彼は、とうとう大事な自分のの脚本を売ることにする。ある日、ジョー(シーモア・カッセル)と名乗る老人が訪ねて来て脚本を千ドルで買ってくれるうえ、資金の援助まで申し出るのだった。

キャスト
ジョー      シーモア・カッセル
アルドルフォ      スティーヴ・ブシェーミ
アンジェリカ      ジェニファー・ビールス
スキッピー      ウィル・パットン
グレゴワール      スタンリー・トゥッチ
モンティ      ジム・ジャームッシュ
バーバラ      キャロル・ケイン

スタッフ・映画情報
監督      アレクサンダー・ロックウェル
脚本      アレクサンダー・ロックウェル 、 ティム・キッセル
製作総指揮      鈴木隆一
製作      ジム・スターク 、 ハンク・ブルーンタール
撮影      フィル・パーメット
製作年      1992年
製作国      アメリカ
原題      In the Soup

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スティーブ・ブシェミ演じるアルドルフォ・ロロ(ステキな名前ハート)は映画監督を夢見ている...けれどなかなか実行に移せず、彼の部屋に貼ってあるタルコフスキーのような小難しい映画でも撮りたいと思ってただ脚本を執筆はするも自己満足して夢見るだけといった様子。頭の中では細かいこだわりや能書きや理屈をこねて隣人の美人アンジェリカの妄想ばかりしている彼。
そんな彼の前に現れたのが「ただのジョー」とだけ名乗るおじいちゃんケンタッキー
アルドルフォの脚本を多額の価格で購入し、さらに映画製作にかかる資金を援助してくれるという信じられない人物です。さすがにただ援助だけしてくれるワケではなく、援助する変わりにジョーの犯罪がらみの仕事の手伝いをするハメになってしまう。
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タイトルの「イン・ザ・スープ」というのは”どつぼにはまる”という意味だけれど、それこそアルドルフォの最悪の貧乏生活に輪をかけてますますどつぼにはまることになってしまうのだ。
この「ただのジョー」が何とも憎めない性格でアルドルフォとともに映画創りを真剣に夢見る無邪気なおじいちゃん、その割に映画に関する専門的な知識などはまったく持っていなくてただ夢に向かってめちゃくちゃな行動力で向かっていくのみ、まさに猪突猛進人間。
そんなジョーのお陰でアンジェリカともいい感じになってくるけれど、犯罪がらみの仕事の巻き添えで複雑な立ち位置になってくる。ジョーの真意を測りかね、「自分は利用されているだけなのかも」と疑いだすアルドルフォ。
最後は「やっぱ、ジョーおじいちゃんかわいいし、すごい人だわきらきら」という気持ちになったんだろうな、アルドルフォ....この映画が好きな人はみんな同じ気持ちになるはず。海での2人のシーンは映画の一場面としてだけではなく、一枚の写真を見ているようです、まさに芸術。結局、ジョーは資金だけではなくそれ以上の大きなものを運んでくれたんです、「脳内に引きこもっているだけでは何も生まれない」ことも教えてくれました。

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私にとっての「古き良き時代」、1990年代の映画ですハート大小
おそらくジム・ジャームッシュの一連の作品を観ていると眠くなる人は耐えられなく退屈な作品に感じられるかも。
スティーブ・ブシェミのチャチャチャを踊る姿も可愛らしいのですよギザギザ moe
Trailerはカラーですが、実際はモノクロの映画です。



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