2013/12/28

太陽と月に背いて(1995)ー ディカプリオが夭折の天才詩人を演じる隠れた名作

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1996年の公開当時、はるばる東京まで見に行った思い出の作品です。
アルチュール・ランボーは映画以前に私がこよなく愛する詩人で、しかも当時注目し始めていたディカプリオがランボー役だと聞いて見に行かずにいられませんでした。
個人的にはランボーが詩を書くことに目覚めた頃から描いてほしかった...ただ、映画を見終えた直後は「悪くはないかな」という感想でした。
ほんと、懐かしいですわ~♪



太陽と月に背いて(DVD)

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喜怒の激しいランボー。


ストーリー・解説

初老の詩人ヴェルレーヌ(デイヴィッド・シューリス)をイザベル・ランボー(ドミニク・ブラン)が訪問した。彼が待っているはずの兄アルチュールの遺稿を返して欲しいという。ヴェルレーヌは少年ランボーに会ったときのことを思い出した……。1871年、16歳のランボー(レオナルド・ディカプリオ)新進気鋭の詩人ヴェルレーヌを頼ってパリに出てきた。彼の妻の実家に逗留したランボーは、その傍若無人な奔放さでヴェルレーヌの妻マチルド(ロマーヌ・ボーランジェ)やその両親の反感を買い、まもなく家を追い出される。舅夫妻の仕打ちの激怒したヴェルレーヌはランボーの住居を手配し、まもなく若きランボーと恋愛関係に。ランボーは一時故郷シャルルヴィルに戻るが、再びパリでヴェルレーヌと同棲を始めるが。

(映画.comより)

キャスト
レオナルド・ディカプリオ:アルチュール・ランボー
デビッド・シューリス:ポール・ヴェルレーヌ
ロマーヌ・ボーランジェ:マチルド
ドミニク・ブラン:イザベル・ランボー(ランボーの妹)
スタッフ・映画情報
監督      アグニエシュカ・ホランド
脚本      クリストファー・ハンプトン
製作      ジャン・ピエール・ラムゼイ・レヴィ
撮影      ヨルゴス・アルバニティス
製作年      1995年
製作国      イギリス・フランス・ベルギー合作
公開      1995年11月3日(アメリカ)・1996年10月5日(日本)
原題      Total Eclipse


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ブリュッセルでヴェルレーヌと別れた後、故郷シャルルヴィルに戻り『地獄の季節』を執筆


作品以外のランボーがらみのお話でひとり盛り上がってしまいました...とさ

原題の「Total Eclipse」というタイトルがなんともステキ。言わずもがな「皆既日食」または「皆既月食」のことですが、詩人としての短い期間を生きた天才ランボーを刹那的な天文現象に喩えたのか、太陽と月をランボーとヴェルレーヌと見たのか。。。
とにかく、映画にピッタリだと思います。
過去にランボーの一連の詩集や恩師やヴェルレーヌなどとの書簡などを読みましたが、まだ十代にもかかわらず凄い世界観を持っていたのには驚きました。
自然の摂理や道理をすっかり悟りつくしている印象を受けました。
図書館に籠っているのが好きだったようなので、すべて書物から得た知識とそれを独自に咀嚼する才能にも長けていたのだと思われます。
そのランボーを役者が演じるのはかなり難しいのではないかと心配だったのですが、ディカプリオは見事に彼なりのランボーを演じ切っていました。
ヴェルレーヌ役のデビッド・シューリスも酒を飲んで馬鹿になって嫁に暴力を振るう情けないさまがはまっておりましたが、それに引けをとらないいい演技をみせています。
それにしてもヴェルレーヌのあのジットリとしたランボーを見つめる目つき...真に迫ってましたね、なんか気持ちわるいんですけどぉアセアセ
あのあたまのハゲ具合ですが、あの頃まだ20代後半だったはずです。

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写真や絵でみるランボーは美少年のようですから、レオさまはハマり役ですね


15歳から詩を書き始め、19歳で詩作をやめて外人部隊に入った後、キプロス島では建設会社で働きその後もあらゆる国を点々としアフリカで商人になったランボー。
天才ランボーでも自分の寿命はよめないだろうけれど、夭折することをなんとなく感じとっていたのか短い期間で思いつくままに何でも行動に移していきます。
詩においても同じ場所にとどまらず次々と開拓を試みていきます。
ランボーが必死で成し遂げようとしていたものが詩作では不可能であると気づくや、19歳で筆を置いてまったく違う世界に飛び込んでしまいます。
一方ヴェルレーヌは、劇中ランボーが指摘した通り同じ失敗を幾度も繰り返します。
愛憎の果てにランボーの手をブチ抜いたブリュッセル事件で逮捕されて2年牢屋暮らしをしても懲りなかったようで教職についている間に教え子の少年に手を出したり、酒癖が悪いのも治らなかったようです。
レオナルド・ディカプリオは、ランボーの変人的天才ぶり、時々顔をのぞかせる少年っぽさと田舎もの丸出しの下品な振る舞いをあますことなく鬼気迫る演技で見せつけています。(マチルドの家で犬の置物を盗むシーンとか。イギリスの図書館で詩作の最中に叫ぶとこ、初めて見た海に大喜びする無邪気なとことか…ね温泉
21歳。ちょうど輝いている時期でもあり、「太陽と月に背いて」「ロミオ+ジュリエット」そして「マイ・ルーム」を経て「タイタニック」の4作品でルックス的に一番美しい、”旬のレオさま”(古っ!)を拝顔することができますきらきら
特にこの時期の慟哭するような泣きの演技がいいんですよね。
(個人的に...です、そう思っています)

余談 ― ランボーの作品について
映画に直接関係ありませんが、ランボーをこれから読まれる方はちくま文庫『ランボー全詩集』(宇佐美斉訳注)がおすすめです。
自然に入ってくる訳とランボーのほとんどの作品が網羅されています。
(2010年河出書店版は未読なのでわからないのですが…)
私は「地獄の季節」はヴェルレーヌといろいろなことがあった後の作品のためか全体に暗くて重い気がしてあまり好きではないです。
初期と後期の詩編とイルミナシオンの中のいくつかの詩が好きです。初期詩集はまだ他の詩人から学んだ方法が試されている気がします。
「太陽と月に背いて」にも使われている「永遠」という作品も好きな詩です。
今回は、自分の趣味に突っ走ってしまいましたわぁゆう★


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2013/12/20

ウェイバック -脱出6500km-

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第二次世界大戦中ナチスドイツとソビエトとの不可侵条約でポーランドの国土はドイツとソビエトとに分断されていた時代、シベリアの収容所から脱走する人たちのお話です。原作はポーランド人の口述に基づいて著した書籍『脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち』をピーター・ウィアーとキース・クラークが脚本化したものだそう。
戦争映画、戦時中の話は悲惨でどちらかといえ好きではないのですが、ジム・スタージェスとシアーシャ・ローナンが出演していることもあり半ば興味本位で見始めましたがすっかりのめり込みました。収容所から7人、途中から集団農場から逃げ出した少女1人が加わり瀕死の脱出劇が展開していきます。想像通り、道のりは厳しく全員が無事に目的の地にたどり着くわけはありません。

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ストーリー

1939年、ポーランドは国土をナチス・ドイツとソビエト連邦に分割占領された。ポーランド人兵士ヤヌシュ (ジム・スタージェス) は、ソ連占領下地域にてスパイ容疑で逮捕され、ソ連の将校 (ザハリー・バハロフ) に尋問されるが、罪を認めることはしなかった。ヤヌシュは20年の懲役を宣告され、妻 (サリー・エドワーズ) をポーランドに残して、1940年にスターリン体制下のソ連の強制労働収容所へ送られる。
シベリアの収容所での過酷な環境で囚人が次々と死んでいくのを目にしたヤヌシュに、収容所に長くいるロシア人俳優カバロフ (マーク・ストロング) が脱獄話を持ちかける。同じく収容所生活が長いアメリカ人技師ミスター・スミス (エド・ハリス) からはカバロフの話を本気にしないよう言われるが、本気なら付いていくとも言われる。
ヤヌシュは、画家志望のケーキ職人トマシュ (アレクサンドル・ポトチェアン) と夜盲症の若者カジク (セバスチャン・アーツェンドウスキ) というポーランド人二人を仲間に引き入れる。他にラトビア人牧師ヴォス (グスタフ・スカルスガルド) とユーゴスラビア人会計士ゾラン (ドラゴス・ブクル) も仲間に入れ、脱出計画を練る。
脱出直前、ロシア人ヴァルカ (コリン・ファレル) から仲間に入れるようヤヌシュは強要される。ヴァルカは収容所で幅をきかせるロシアの犯罪集団ウルキの一員だが、借金が嵩んで命が危うくなっていたのだ。
こうして寄せ集め集団の彼らは真冬のシベリアに飛び出し、南を目指す。集団農場から脱走した少女イリーナ (シアーシャ・ローナン) もバイカル湖手前から加わり、結束しながら氷点下の世界をひたすら歩く。モンゴルとの国境を超え、ソ連を脱したのを喜んだのも束の間、そこはソ連と密接な関係をもつ共産主義国家だと知る。モンゴルも、その南に位置する戦時中の中国も安泰ではない。それならばと、灼熱のゴビ砂漠、世界の屋根ヒマラヤ山脈を越え、自由を求め彼らはイギリス領インド帝国を歩いて目指すのだった。


��Wikipediaより)
キャスト
ヤヌシュ      ジム・スタージェス
ミスター・スミス      エド・ハリス
イリーナ      シアーシャ・ローナン
ヴァルカ      コリン・ファレル
カバロフ      マーク・ストロング
ヴォス      グスタフ・スカルスガルド   
トマシュ      アレクサンドル・ポトチェアン   
カジク      セバスチャン・アーツェンドウスキ
ゾラン      ドラゴス・ブクル
スタッフ・映画情報
監督      ピーター・ウィアー
脚本      ピーター・ウィアー、キース・クラーク
原作      『脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち』スラヴォミール・ラウイッツ
音楽      ダーカード・ダルヴィッツ
撮影      ラッセル・ボイド
公開      2010年12月29日(アメリカ)、 2012年9月8日(日本)
製作国      アメリカ合衆国 アラブ首長国連邦 ポーランド
原題 The Way Back
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主人公はやはりヤヌシュ(ジム・スタージェス)なのでしょうが、私はすっかりミスター役のエド・ハリスに熱い視線を向けていました。シブいっエクステンションオーラが出てるんですkirakira肌は干からびてるかもしれない、帽子を脱げばハゲているけれど...63歳かぁーケンタッキー、カッコよすぎるmoe
コリン・ファレルも汚れ役(というかここに出てくる人々は見た目はすっかり土から掘り起こしたばかりの芋とかそんなカンジになっています…)ですが演技力がハンパないです、目つきが悪い、歯もスゴい...すっかりジム・スタージェスはこの2人の影になってイマイチ輝いていないのですわ、全員の顔も服も同じアースカラーのなのが災いしているのか_| ̄|○
収容所の看守が「お前たちの枷は鉄条網でも犬でもなくシベリアの氷の大地そのものが刑務所だ!」と脅かしていたけど、収容所を脱出できただけでもラッキーだと思う。最初はロシアの犯罪集団ウルキの一員だったこともあり凄みをきかせていたヴァルカ(コリン・ファレル)が、次第にヤヌシュの凡人にはない頭のよさ、統率力を認め尊敬の念をこめて「パカン(ウルキのリーダー)」と呼び始めます、意外に善良だったんですよね。収容所では自分以外の人間は敵と疑っていた彼らは歩く距離が増すほどに結束していきます。途中でイリーナ(シアーシャ・ローナン)が仲間に加わるのですが、こんな飢えた状況下にうら若き少女1人。男たちはよくぞお行儀よく紳士でいられたなぁと若干、半信半疑でしたふふっ。湖で下着姿で体を洗う姿を微笑ましく眺めているし。あー、それと全員が訛っていながらも英語が話せるのがやはり不自然だわなぁと。。。。まぁ、基本的に英語じゃないと映画が成り立たないから仕方ないのかもしれませんねゆう★
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何かの幼虫みたいなものやオオカミが食べていた獣を横取りとか、多少腐った物とか食べなくては生きていけない極限状態でカニバリズムに走らなかったのはよかったわ、ヴァルカが少し危ない言葉を口走っていたけれど。もし私だったら、免疫力がないので早くに死んでいただろうな。
ヤヌシュとヴァルカの主従関係のような繋がりと2人の別れ、イリーナの名前はロシア名で実は”ジェリンスカ”というポーランドの正式な名前がありそれを寝る前に唱えていた彼女の最期の姿にウルウルきましたゆう★
なのにっ!!!せっかくいいカンジの展開だったのにラストがなぜああなるのか、いきなりガクンと失速した感が否めないのです沈
「ウェイバック -脱出6500km-」
そんなこんなで、この作品超過酷なサバイバル・ロードムービーでしたー。
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このシーンもよかったのに、最後ですっかり....ショボン

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Cinema music No.3 「シカゴコネクション ー 夢みて走れ ー 」

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久々のシネマミュージックの記事になります。
珍しく刑事もの…かなり旧い80年代の作品です。基本的に好きでよく聴く音楽が80年、90年代洋楽なので旧い映画になってしまうんですよね~あ
で、今回紹介する「シカゴコネクション ー 夢みて走れ ー 」という映画ですがわたくし的評価では、当時は可もなく不可もなくといったところでしょうか。マイケル・マクドナルドの音楽PVにつられて観ました。
今、改めて観ると当時の気分に浸れる、しかも主演のビリー・クリスタルとグレゴリー・ハインズなど俳優たちも若くて現役まっただ中という意味でノスタルジックになり当時の点数よりアップしてますが。
結構、典型的な「バディもの」とでもいいましょうか、日本でいうと「あ○○い刑事」の先駆けっぽいですね。シカゴの白人と黒人の刑事コンビが麻薬がらみの事件に挑み失敗したり、離婚した妻との人間ドラマ的な要素も含みながらストーリーは進行します。車(カーアクションほどほどにあり)でそして自分たちの足で走り回りーの、撃ち回りーのしつつの100分ちょっとの程よい長さ。'80年代刑事ものでは欠かせない警察署内のタバコの煙が立ちこめた薄暗いシーンももちろんあります!
しかし、掲載のポスターのビリー・クリスタルのにやけた表情が何とも言えませんゆう★

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ストーリー

シカゴ市警察殺人課の名コンビ、レイとダニーが張り込みをしていると、運び屋のスネークと若き暗黒街のボス・フリオとの取引現場を目撃、捕えたスネークの鞄から5万ドルが見つかった。
スネークに次の取引現場の詳細を吐かせたレイとダニーは現場に向かい、大立ち回りを繰り広げた末にフリオを逮捕したが、麻薬課が半年がかりで解明に力を注いでいたコロンビア・ルートの捜査を失敗させてしまい、麻薬課の怒りをかってしまう。
しかもその頃、ダニーは別れた妻アンナに再婚話が進んでいることを知り、打ち沈む。そんな2人は気分転換にフロリダで休暇を楽しむうち、退職してフロリダで酒場を経営することを思いつく。
しかし、シカゴに戻った2人を待っていたのは、フリオ釈放のニュースであった。退職する前のひと仕事をフリオの摘発と決めた2人は、囮捜査官のフランクとトニーの協力を得て、最後の闘いに挑むのであった。


(Wikipedia より)
キャスト
レイ・ヒューズ      グレゴリー・ハインズ
ダニー・コスタンゾ      ビリー・クリスタル
フリオ・ゴンザレス      ジミー・スミッツ
アンナ      ダーラン・フリューゲル
フランク      スティーヴン・バウアー
スネーク      ジョー・パントリアーノ
ローガン      ダン・ヘダヤ
トニー      ジョン・グリース
マリアン      トレイシー・リード
スタッフ・映画情報
監督      ピーター・ハイアムズ
脚本      ゲイリー・デヴォア、ジミー・ヒューストン
撮影      ピーター・ハイアムズ
音楽      ロッド・テンパートン
公開      1986年6月27日(アメリカ)、1987年5月30日(日本)
原題      Running Scared
音楽担当はマイケル・ジャクソンやジェイムズ・イングラム、アニタ・ベイカーなどなど80年代のブラック・ミュージックの顔ともいえるミュージシャンの曲を手がけているロッド・テンパートン。
前置きが長くなりましたがこの映画の挿入歌マイケル・マクドナルドの「Sweet Freedom」を紹介したいがための記事でした。
このPVが好きで当時はビデオに録画して何度も聴いておりました。
主役の2人も出演している愉快なPVです。彼はドゥービー・ブラザーズのボーカルでも有名。某車のCMソング 「What A Fool Believes」の作詞を手がけております。(作曲はケニー・ロギンス。CMで使われているのはマット・ビアンコがカバーしたもの)

ついでにこちらの曲もどーぞ♪

司会やコメディアン、俳優と多彩なビリー・クリスタルもすっかりおじいちゃんですが現役ですね。(ちょっと丸くなりましたが)
「ホワイト・ナイツ」などで素晴らしいタップダンスを披露していたグレゴリー・ハインズは残念ながら2003年に他界しております。
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2013/12/15

めずらしく泣かなかった映画「ゼロ・グラビティ」

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話題の「ゼロ・グラビティ」観てきました。久しぶりに劇場での鑑賞でワクワクしながら行きましたが、なんとその映画館は3D吹替え版のみの上映で観る前に「なんだかなー」って気分になってしまったけれど、「3Dだし…ま、いっか。ここまで来たんだ観ていきましょー!」ってことで予定通り観ることにしました。
ダンナさまと一緒に観たのですが、ようやくここまで引っぱって来たってカンジでしたね。
「登場人物がサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーらしいよ。」って教えると
「えーっ!?おもしろいのか、それ。」
「かなり目が回るらしいから、酔い止め飲んだ方がいいらしいよ」って提案すると
「なんだか、オレ気が進まなくなってきたんだけど」とか。
さて映画が始まり、始めは吹替えに馴染めなかったのだけれど、映像に惹き込まれて自分も過呼吸になりそうだったり...いつものようにすぐに映画に入り込んでいったのです....ところがぐすんぐすん
��感想は後半に続きます、ネタバレはありません。)

ストーリー


地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。



��シネマトゥデイ より)

キャスト
ライアン・ストーン:サンドラ・ブロック
マット・コワルスキー:ジョージ・クルーニー

スタッフ・映画情報
監督      アルフォンソ・キュアロン
脚本      アルフォンソ・キュアロン
ホナス・キュアロン
製作      アルフォンソ・キュアロン、デヴィッド・ハイマン
撮影      エマニュエル・ルベツキ
音楽      スティーヴン・プライス
公開      2013年10月4日(アメリカ)
2013年12月13日(日本)
製作国   アメリカ合衆国
製作費      $100,000,000
興行収入      $191,400,000
原題      Gravity



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途中でふと気がつくとダンナさまがポップコーンも食べなくなったので、寝ているのかと心配しました。しかし、気配でちゃんと起きてるなと....ちょっと安心。
帰りに映画のことを訊いてみると
「いやー、完全に俺の思い違いだったわ、おもしろかった!」
「最後の方、泣きそうになった」
との感想を聞きホッとしました....が、なぜか誘った側の自分の中にいい知れぬわだかまりが。ダンナさまは満足できたようでよかったのですが、自分の中では少しなにやら物足りなさが残ったのです。
うーん、何かが足りない、何かが。
無重力空間で2人になる、時間は90分ほど。だからこれ以上お話を広げようはない。
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一緒にみたので一応、訊いてみる
「この映画は3Dで観なかったとしたらこんなに感動しなかったと思う?」(わたし)
「いや、2Dでも十分感動したと思うよ」(ダンナ)
「ふーん...」(わたし)
なんだろうな、主人公のライアン(サンドラ・ブロック)という人物に深みがなかったとでもいうのか。
最初の部分ではライアンが自分で自分はライアンで...とにかく感情移入していたのに、途中から宇宙に飛び散る塵とともに自分もライアンから離れ一定距離から冷静に眺めているだけになっていたのだ。
うーん、なんだろうな....この釈然としない気持ちは。もう15分ほど何かエピソードを加えてライアンが地球に必死で向かう気持ちを強めればよかったのかしら。
琴線に触れるなにかが残らなかったのだ、私としては。
最近のわたしときたら、感動したのだったらば殆どの時間は泣くはずなのである。夏に観た「謎解きはディナーのあとで」でも泣いた自分である。それが今回は、泣きそうになったかな…って部分が1回あったきりで涙がでなかったのであるふふっ。
映画の中の景色や風景だけでも泣けてしまう自分が!である。
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そういったわけで個人的な私の「ゼロ・グラビティ」の点数は5点満点だとすれば、3.7点ということで。。。ワケの分からない物足りなさが混在して第三者目線で静観しることしかできなかったのです。何かが邪魔したのか、何かが足りなかったのか。
常日頃、映画に点数を付けないのですが、どうも物足りない部分がうまく見つけられないので点数でごまかすことにしましたゆう★
いづれにしても、無理矢理引っぱっていったダンナさまが大満足だったのでよしとしましょう手
私はどちらかといえば、同じキュアロン監督作品の「天国の口、終りの楽園」みたいな作品に間違いなく感動を覚えるのですが。
宇宙空間という場所が、自分から遥か遠すぎる世界だからでしょうか...。ちなみに「ゼロ・グラビティ」も撮影はエマニュエル・ルベツキなんですよね。
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ぼくのバラ色の人生 (1997) ー この子を優しく見守ってあげて、お願い!

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初めてこの作品を観たのは独身の頃でした。(ビデオだったかな、その頃は)
そして今、再びこの作品をDVDで観て自分の中の変化を客観視するに至りかなり驚いておりますゆう★
私は当時「もし、男の子が女の子になりたい願望を抱いても親は好きなようにさせておくべきだ。」という感想を持っていました。
リュドビックにおおいに同情し、リュドの両親はなんて理解がないんだろう、子供の気持ちを一番に考えるべきなのに...と広く大きな心(汗)で考えておりました。

ストーリー・解説
女の子になりたいと願う少年の姿をファンタスティックに描くハートウォーミングなドラマ。
リュドビックは7歳の男の子。彼の将来の夢は、かわいい女の子になることだった。好きな男の子と結婚ごっこをしたり、着せ替え人形で遊んだりと、女の子を意識した遊びを繰り返す。引越した先でリュドビックは、クリスティーナという女の子に出会う。彼女は男顔負けのおてんば娘だった。

(allcinema ONLINE)

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時代が違っていたら親ももっと寛大になれたかも...


キャスト
アンナ・ファーブル      ミシェール・ラロック
ピエール・ファーブル      ジャン=フィリップ・エコフェ
エリザベス      エレーヌ・ヴァンサン
リュドヴィック・ファーブル      ジョルジュ・デュ・フレネ
トム・ファーブル      グレゴリー・ディアト
ジャン・ファーブル      エリック・カザルス・デファベル
ゾエ・ファーブル      クリスティナ・バルゲー
アルベール      ダニエル・アンセンス
リゼット      ロランス・ビボー
ティエリー      ジャン=フランソワ・ガロッテ
モニーク      カロリーヌ・バエル
ソフィ      モルガン・ブルーナ
クリスティーヌ・デルビン      ラファエル・サンティーニ
ジェローム      ピーター・ベイリー

スタッフ・映画情報
監督      アラン・ベルリネール
脚本      アラン・ベルリネール、クリス・ヴァンデール・スタッペン
製作      キャロル・スコット
撮影      イヴ・カープ

公開      1997年5月28日(フランス)
1998年11月7日(日本)
製作国 フランス、ベルギー、イギリス
興行収入      $2,280,573 (アメリカ)、£205,659 (イギリス)
原題      Ma vie en rose

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ほんとに愛らしいリュド💜


うーん....。
解説にある”ハートウォーミング”に描かれているかは疑問ですね、わたし的には。
今、一人の息子を持つ母親としてこの映画を観て「自分がリュドの親の立場だったらどんな態度をとるだろう?」という親目線の見方が加わってもいます。
正直なところ、自分の息子が「女の子になりたい!」なんて言い出したら混乱してしまってどうしていいかわからなくなるかもしれない。
子供がこれから行きていく上で背負う荷物の重さ、周囲からの奇異な視線に耐えられるか?などのリスクを考えれば安易に「好きなように自由に生きなさい」という言葉がすんなり出てこないと思う。
上司や近所との仲が上手く行かなくなって混乱し、感情的になってしまうリュドの両親の気持ちも理解できる。
まだ男とか女がどういうものであるかも理解していない7歳の子供にとって自己を否定され、両親に背を向けられてしまうことの切なさはどれほどのものかを想像するとかわいそうで胸が締め付けられる。
とにかく、今はすっかり親目線になってしまってあの頃のようにリュドに100%同情ができない自分がおります。

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親の在り方の難しさを実感しました


リュドヴィックが憧れている「パムの世界」というテレビ番組の中の主人公・キャラクター、パム。テレビの中だけでなく彼の夢の中のアイドルでもあり天使でもあり、夢の具現的存在です。まるで天国のような極彩色のカラフルな世界に住んでいます。
この番組のオープニングテーマにあわせてリュドが踊るシーンが何度か出てくるのですが、なにやら不思議な踊りです。
番組もどんな人が観るんだろうというような内容。
子供向けの番組にしてはパムの露出がハンパないし...そうかと思えば、ちょっとダサっぽい王子様キャラがでてくる。
最後の方で、無理矢理息子の髪を短く刈り込んでしまう母親とリュドとが見つめ合うシーンが突き刺さりました。
現実社会に無理矢理に押し込めようとする両親と混乱する幼い子供、とても残酷でした。このお話の中でも唯一の理解者はちょっと若作りで頑張っちゃってるおばあちゃんです。(「ぼくを葬る」と同じですね。)
最後に主人公の少年リュドヴィックを演じたジョルジュ・デュ・フレネが「これほどのはまり役がいるだろうかエクステンション」と思えるほどでした。彼以外の配役ではここまでの作品にならなかったでしょう。
かわいらしいし、やっぱり両性的な魅力を持つ子供ですねヤッタv
不思議に髪型ひとつで女の子っぽかったり、最後の方で坊主に近い髪型にされると男の子にみえるし....うーん、やっぱり不思議な子供だわギザギザギザギザ





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