My Cinema Talk World: 2/13放映 福島テレビ「チェルノブイリと福島」

2012/02/16

2/13放映 福島テレビ「チェルノブイリと福島」

先日、福島テレビで「チェルノブイリと福島」という番組が放映された。
数週間前から番組の宣伝も大々的に放映されていたので県内では観た人も少なくはないと思う。
数十年前に遠い別の国で起こっていた恐ろしい出来事は、あの当時の私はまったくの他人事でありニュースで流される一瞬にその国の状況をぼんやりと頭に描いてみる程度の関心しかなかった。
だいたい、福島に原子力発電所があることすらその時は分からなかった。


ただ、事故の当時に周囲の人から
「雨の日に濡れると頭が禿げるから...」
などと迷信めいた言葉に慄いて、雨の日はかならず傘をさすようになった覚えがうっすらとある….数ヶ月は続いたと思う、その後程なく元通りの生活になったのだが。
さて先日の放送の内容になるが、現在のチェルノブイリの30キロ圏内の様子、チェルノブイリ原発の現在と福島の数十年先の様子を思わず重ね合わせてしまうシーンも多々あり想いも複雑だった。
途中までは観ていた。
しかし、チェルノブイリの子供達の健康被害が語られているくだりになると息子もこの場にいるところでどうなのかと考えてしまい、この番組を観るのをやめてチャンネルを変えてしまった。
先日、息子が言った言葉を思い出したりもしたのだ。

「オレとかクラスのみんなは、20歳になったら死んじゃうだよ。」

「なんで?」
私はドキッとして訊いてみた。
「放射能をあびたからだよ」
と息子。
気になって訊いてみたら同じクラスの女の子が言っていたそうなのだ。
そう口では言っても、息子はそれが恐いといった様子ではなく、むしろしれっと口走っていた。
テレビで毎日のように原発や放射能のことが流されそれを観ていれば子供達の脳内にそれがなんらかの影響を与えるのは当然だろう。
見た目は平然としていても、どんなストレスを与えているか想像だにできない、
騒ぎすぎる故の子供への影響は認知しているつもりだ。
しかしながら、親としては今まだ放射能が生活空間に存在し、放射能が積もった土地で作られた食べ物が流通している間はしっかり子供を守ってやらなければならない。
現在、何年か後にここ福島で起きた原発事故がどのように表れるか誰も知らないのだ。
たとえ、
「あの時、ちょっと騒ぎすぎたよね」
と言われても、今は子供の精神的にストレスをかけないようにしながら守ってやらなければならないと思った。
原発事故からもうすぐ1年になろうとしている。
あの当時から徐々にではあるが事実が表沙汰になってきている今、おそらく次の段階に入ろうとしているのかとも考える。
それは人々がメディアからの情報をどう受け止め、どのように向かうかを決める時期だと思えるのだ。
小さな子供がいれば、健康被害を優先にし避難する人もいる。
またさまざまな理由でこの福島にとどまり生活を続ける人もいる。
とどまる人の中にも、
食べ物に徹底して注意する人とそうではない人
メディアで流される出来事を信じる人とそうでない人と分かれる。
あちこちで「分断」が起きているのだ。
どれもそれぞれの考え方に基づいたチョイスであり他人に同じ事を強いるものではない。

先の番組の話に再びもどり
先日の番組の中でチェルノブイリと福島「似て非なる...」とサブタイトルにあったようにあのときのチェルノブイリと福島の違いをいくつか挙げていた。
まずは放射能の中身のこと。
チェルノブイリはストロンチウムとプルトニウムが多く含まれ、対して福島はこれらの物質は少なくセシウムが中心なのだという。
また、原発から流出した放射能の量はチェルノでは520万テラベクレル、福島は48万テラベクレルだと報じていた。
(この数字が爆発当時の流出量なのか総合しての量なのかは聞き逃したが、総合した数値であれば現在進行形である今、通用はしないだろう。)
また、子供達の健康被害については当時のチェルノブイリの子供達は日常で摂取するヨウ素が著しく少なかったのだと云う。現在の日本の子供達の半分以下の摂取量であったことが、甲状腺がんが増える原因となったのだそうだ。
それと年間被爆量が年間10ミリの内部被爆が数年間続いたとのことで、情報を数年間マスコミ、政府が隠蔽していたことがこの原因であったとも伝えていた。

かなり長くなってしまったが
この番組を観てどう受け止め、どう感じ、どう行動するかも私たち次第となるだろう。