My Cinema Talk World: 神様のカルテ

2012/06/04

神様のカルテ




櫻井翔演じる地方医院の内科医栗原が、研修に行った大学病院の医師から気に入られ先進医療に携わらないかと誘いをうける。
余命幾ばくもない患者(加賀まりこ)を担当していた栗原医師。
患者であるおばあちゃんの治療中に生まれた交流を通しての医療の現場と一人の患者が亡くなるまでの過程、そして妻との穏やかな生活、同居している仲間達とのエピソードも描かれている。
写真関係の仕事をしている妻との生活、空気感が現実味に欠けていて伝わってこない、むしろ作品全体の流れを澱ませている。
また、同居人である仲間との別れの部分ももっとぐっときてもいいはずなのに、その空気感が邪魔してイマイチ入り込めなかった。
主人公の医師が夏目漱石かぶれであることで妻や友人までもがその時代の人のような世界に入り込んでいるのか、ごっこ遊びをしているのか...とにかくドラマを構成する上でリアル感にかけておかしな空気を生んでいるのだと思う。
医療の現場では治療に携わりながらも報われなくて命を救えない場合もあり、これを繰り返し経験していれば一人の患者に特別な感情移入をする医者などは現実にはいないのかもしれないが、一人一人の登場人物がしっかりと作られていればたとえ現実にないことであっても、それを観る者にこういう医師もいるのだと納得させられたかもしれない。
主人公である医師と妻との日常生活での妙な空気感がなければ、泣かせる場面でもっと感情移入できたかもしれない。
要潤演じる友人である医師や医師の妻役の宮崎あおいも熱演ではあったが残念ながら作品全体からみて役割的にいてもいなくてもよいのではないかと感じた。
どの部分から観ても中途半端になってしまっている感があるので全体的に変な空気感、人物のリアル感のなさが目立ってしまっていると思う。
余談になるが劇中のセリフにやたらと「先進医療」が出てくるから桜井くん主演なのでアフラックが絡んでるのかと連想させられた。

さっきネットのニュースで知ったばかりなのだが、「謎解きはディナーのあとで」が映画化されるらしい。
どうせおかしな空気感をだすのなら、中途半端なヒューマンドラマよりここまで抜けてたほうが爽快だよw
このドラマで嫌いな部類の女優だった北川景子さんのファンになりました。