My Cinema Talk World: 世界でひとつのプレイブック

2013/09/15

世界でひとつのプレイブック

Silver-Linings-Playbook.jpg

かなーり遅れましたが、「世界でひとつのプレイブック」をDVDにて鑑賞しました。

観たい観たいと思いつつも、古い作品を引っぱりだして観たりとかしてたら今になってしまいました。


あらすじ
妻の浮気が原因で心のバランスを崩したパット(ブラッドリー・クーパー)は、家も仕事も妻も、すべてを失くしてしまう。
今は実家で両親と暮らしながら、社会復帰を目指してリハビリ中だ。
何とか妻とヨリを戻したいパットは、彼女の理想の夫になろうと努力するが、妻は接近禁止命令を解いてくれない。
そんな時出会ったのが、近所に住むティファニー(ジェニファー・ローレンス)。愛らしい姿からは想像もつかない、過激な発言と突飛な行動を繰り返す彼女に、振り回されるパット。
実は彼女も事故で夫を亡くし、心に傷を抱えていた。
ティファニーは立ち直るためにダンスコンテストへの出場を決意、パットを強引にパートナーに任命する。
人生の希望の光を取り戻すための、ふたりの挑戦が始まった---!
「世界でひとつのプレイブック」HPより引用)

作品データ
原題:Silver Linings Playbook
公開:2012年 アメリカ公開
出演:ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーヴァー、クリス・タッカー
監督・脚本:デヴィッド・O・ラッセル




パットとティファニーが抱える病とその裏事情


パットは母親が自宅に連れ帰るまでは、鬱病患者の施設で薬で治療しつつよくなれば社会復帰を待っている状況でした。
パットのこれまでは
妻に浮気され鬱病になる→抗鬱薬を服用→回復が見られるどころか太りだし、精神的にも収束が見られない状況→施設
こういった流れ。
ティファニーも夫との結婚生活がうまく行かない中、夫が不慮の事故で死亡してしまいショックで鬱病になってしまいます。
薬を服用していたが回復せず病気が災いして周囲と問題を起していました。
今や世の中に鬱病やその他の「心の病」と呼ばれる疾患で問題を抱える人は少なくないでしょう。
アメリカでは近年、有名人が抗鬱薬、安定剤の過剰摂取で命を落としている例もあります。ストーリーとは離れる気はするが、鬱病などの疾患にかかると必ず処方される「薬」に問題を孕んではいないだろうか。
薬は病気の症状を緩和するものであるが必ず副作用という落とし穴があり、また抗鬱薬などは長く服用していればなかなかやめられないという恐い側面もある。
誰でも、映画の中のパット、ティファニーの状況になり得るわけなのです。
薬に頼らないで病気を治す治療方法を考えてほしいものです。
やみくもに薬を投与するだけの治療が変わって行けばいいですね。
映画の中では、初対面のパットとティファニーが唯一共通の話題である薬の話で盛り上がってたのが面白かったですが。
そういうわけで
コメディ&ラブストーリーなこの作品で、こんな影の部分も垣間見えてしまったのです。

パット&ティファニーを観て思い浮かんだあの映画


まず思い浮かんだのが「モーツァルトとくじら」(ジョシュ・ハートネット主演)という作品。
こちらは、鬱病ではなくアスペルガーのカップルでしたが、お互い主張はするけれど相手の言っている事を受け止められない、本当はお互い想っているのに自分を過剰に主張する部分が似ていると思いました。
病気のせいなのか、もともとの性格なのかパットもティファニーも他人に対して異常なほど厳しすぎる気がしますね。
人一倍繊細で(作品の中でも言っていました)細かいことにこだわりを持つ生真面目な性格もこの病の要因になるのかもしれません。

ソックリな父子


パットの父親(ロバート・デニーロ)も、少し変わった人で「ステーキの店を始める」といいながら、パットに「資金はどうするの?」と突っ込まれると「それは何とかなるさ」みたいな。。。よくキレるところは性格が父子ソックリ!
ノミ屋で生計をたてているような人ですから...とにかく違います、普通と言われる人種とは。
そんな父親が、息子の奇行に驚きつつ、病気を克服しようと努力する姿を目の当たりにして「あまり構ってあげられなかった」と気がつき息子の病気が少しでもよくなるようにとジミに協力するところが胸を打たれました。
結局、最後は賭け事・お金儲けになってしまうけれど、パットとティファニーをみんなで応援するところや家訓の「より高く」をみんなで実現しようと努力してる姿が月並みな表現だけど感動しました。


Shall we dance? な展開


ティファニーがダンスコンクールを目指していることもあり、いやいやながら付き合わされるハメになるパット。
目標は元妻の「好みになる」ことだったけれど、ダンスがパットの病に効いたのかそれともティファニーの胸元にくぎづけになったのか(冗談です^^;)おバカな目標は忘れ去られたパットさん、本当によかったです。
ダンスの練習のシーンを観てると、かなり古いですが「ダーティ・ダンシング」のワンシーンを思い出したりしました。
「うわっ、ありがちだわー」と思いながらも、嫌いじゃないですね。
ダンスの練習で心が揺れ動いて…という展開。
(ラストはだいたい予想がつくんだけれど)
とにかく、ラストが月並みとかはどうでもよくて、薬で治すよりも苦しい道を選び努力する2人に安堵しまして最後は自然と泣けてきました。
ティファニー役のジェニファー・ローレンスの表情とか声がなんとなくレネー・ゼルウィガーを彷彿とさせる自然体というか”弾ける魅力”がありました...^^;

【 原題  Silver Linings Playbook 】
最後に...
世界でひとつのプレイブック…というタイトル。
んー、なんだかワケがわからないのですが原題が「Silver Linings Playbook」なんですね。
“Silver Linings”は「よい兆し」でプレイブックは計画とか脚本だから、最後にはよい方向に傾いたティファニーが企てた計画のことなのかなーって、解釈しました。
ブラッドリー・クーパーがやっぱりカッコいいですね♡

JUGEMテーマ:映画