My Cinema Talk World: テイク・ディス・ワルツ(Take This Waltz)

2013/12/07

テイク・ディス・ワルツ(Take This Waltz)

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監督のサラ・ポーリーは「死ぬまでにしたい10のこと」や「ドーン・オブ・ザ・デッド」出演で知られる女優さん。
女優が監督に進出って結構ありますが、この映画を見て「んー、なかなかやるな」と、監督としても突出してる気がしました。
感性豊かで女性らしく繊細な部分が描かれていて、私は好きですこういう作品。
ミッシェル・ウィリアムズですが、ほんとこういうポワーンっと地面から少し浮いて漂ってるような女の子役がピッタリはまります。
以前感想書いた「ウェンディ&ルーシー」もそうだったし。
ミッシェル・ウィリアムズが凄いのは、たとえば赤いジャージにブルーのスカート姿が実際の小学校6年生よりも無垢な感じがするところだったり...とにかく役柄によってさまざまな顔に変化する女優ですよね。


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ストーリー
マーゴ(ミシェル・ウィリアムズ)はフリーライター。取材で訪れた場所でダニエル(ルーク・カービー)という男と出会い、帰りの飛行機で相席になりタクシーまで一緒になった2人は家が近所であったことを知る。マーゴは結婚5年になる夫ルー(セス・ローゲン)と幸福な結婚生活を送っているがどこか満たされぬ気持ちを抱えていた。無意識にダニエルに惹かれて行くマーゴ、ダニエルもマーゴに関心があるが2人は、プラトニックな関係を続ける。ある日、抑え切れなくなったダニエルは突然引っ越してしまう。それを見送るマーゴの様子を目撃したルーは全てを知る。

キャスト
マーゴ : ミシェル・ウィリアムズ
ルー :セス・ローゲン
ダニエル:ルーク・カービー
ジェラルディン(ジェリー) : サラ・シルバーマン

スタッフ・映画情報
監督      サラ・ポーリー
脚本      サラ・ポーリー
製作      サラ・ポーリー、スーザン・キャヴァン
撮影      リュック・モンテペリエ
公開      2011年9月11日(カナダ)
2012年8月11日(日本)
製作国   カナダ
興行収入      $1,239,692
原題      Take This Waltz

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ストーリーは、偶然ご近所の男に恋をしてしまう人妻のお話。しかしながら、そうたやすく片付けられないのはそれぞれの心のうちをディテールを積み重ねて繊細に描き出しているからでしょう。
ミッシェルが演じるマーゴは28歳(のはず)だけれど、どこかオトナになり切れていない感がある、感性、感情の赴くままに生きてる女性です。
何かに到達するまでの中途半端な状態が不安だといい、ダニエルも彼女の話に共感する。
長い結婚生活を送っていると相方のたわいない話もあまり聞いてもらえなくなる。そんな時、異性に何気に話したことが共感されたりすると「この人が実は自分と一緒になるべきだったのかも」なんて考えだしたりするもの。
しかもマーゴのように旦那様とどこかに隙間があり、埋められないわだかまりが存在しているならなおさらそうなるでしょう。
人生って詰まるところ結婚以外でもそんなもので、パズルがピタッとはまるようにキッチリ収まるものはないのだろう。
マーゴとダニエルがデートの時遊園地でくるくる回る乗り物に乗るシーン。最初は2人緊張しながら微妙な表情だったけれどだんだん気持ちを解放して音楽(「ラジオスターの悲劇」)にノリだしたところで音楽がとまるとともに乗り物も突然止まり気まずい空気が漂う…消化不良のうちに幕を閉じてしまうようなあの場面にこの作品のすべてがあるのかなと思います。
笑えたり、ほろりとくるようなディテールの積み重ねが効果的で地味な作品ながら見たあと何かしら考えさせられる。
遊園地の乗り物もそうだし、プールのシーンもすごくいいです。(こちらの記事で紹介しました)
マーゴがシャワーを浴びている時にルーが仕掛けていたかわいらしいいたずらも、さりげなく泣ける。長く結婚生活を続けてこそ、功を奏するいたずらだったはずなのに。
音楽も映画にあってて、よい曲を使っております。オープニングタイトルで流れる「Green Mountain State」と懐かしいバグルスの「ラジオスターの悲劇」いいですねー♪
オープニングのシーンはラスト近くになって、うーんなるほどぉ、ここにつながるのかぁってカンジでした~
俳優陣もよい演技をみせてくれます…「グリーン・ホーネット」や「50/50」で好演したセス・ローゲンはコメディ映画出演が多いだけあり(...というかコメディ俳優?)、笑わせつつも印象に残る演技を見せています。
ルーク・カービーですが、私はこの映画ですっかり惚れました。演技もさることながら、目がいいんですね...
出演作品はそれほどないのですが、私は彼が出演する映画をすべて見たおすことに決めました^^

まだまだ掴みきれていないものがあるぞ、わたし!
....ってグルグル探し求め追い続けながら、気がつくと人生も下り坂なんだなぁって実感させられる作品でした。




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