My Cinema Talk World: 『マイ・プライベート・アイダホ (1991)』 -- リヴァーとキアヌがいるだけで凄いね!

2014/06/12

『マイ・プライベート・アイダホ (1991)』 -- リヴァーとキアヌがいるだけで凄いね!


大好きな映画ですが、公開当時劇場で見ていなくてビデオで観賞しました。
‘90年代当時「Cut」という雑誌を愛読していました。(余談ですが)
映画の情報源であり、レアなインタビューや有名カメラマンが取り下ろした写真がふんだんに使われていて、好きな俳優が載っているときは購入してインタビュー記事を繰り返し読み何度も写真を眺めたものです。
「マイ・プライベート・アイダホ」が公開された当時、リヴァーのインタビュー記事とともに出演したリヴァー&キアヌの写真が掲載されて(ブルース・ウェバー撮りおろし。表紙も2人でした)もう何度眺めたことか。。。
もちろん、今でも大事にとってあります!
キアヌは「オーラがない」などと今ではよく言われています。当時はやはり若さもあって輝きを放っていましたね。リヴァーは、特にどことなくエキセントリックな魅力がありました。ガス・ヴァン・サントに気に入られていたのも分かる気がします。

ストーリー
ポートランドで男娼をして暮らす青年、マイクとスコット。生い立ちは対照的な二人だったが、マイクはスコットに想いを寄せていた。やがて二人は、マイクを子供の時に捨てた母親を捜す旅に出る。
wiki より)

キャスト
マイク・ウォーターズ     リヴァー・フェニックス
スコット・フェイヴァー     キアヌ・リーブス
ボブ・ピジョン     ウィリアム・リチャート
リチャード・ウォーターズ     ジェームズ・ルッソ
カルミラ     キアラ・キャセリ
ハンス     ウド・キア
バド     フリー    
ゲイリー     ロドニー・ハーヴェイ    
デニス     ジェシー・トーマス    
ジャック・フェイヴァー     トム・トゥループ

スタッフ・作品情報
監督  ガス・ヴァン・サント
脚本  ガス・ヴァン・サント
製作  ローリー・パーカー
製作総指揮  ガス・ヴァン・サント
音楽  ビル・スタッフォード
撮影     エリック・アラン・エドワーズ、ジョン・キャンベル
編集  カーティス・クレイトン
配給   ファインライン・フューチャーズ(アメリカ合衆国) 日本ヘラルド映画(日本)
公開  1991年10月18日(アメリカ合衆国) 1991年7月20日(日本)
原題  My Own Private Idaho





ストリートに暮らす若者たち

一言でいえば、ストリートで暮らす少年たちの悲哀を描いた映画です…が、それでは語り尽くせないのです。ガス・ヴァン・サントのポートランド三部作(「マラノーチェ」「ドラッグストア・カウボーイ」そして本作)の中の1本でおそらく自伝的要素が含まれているのではないでしょうか。
リヴァー演じるマイクは、ナルコレプシーという病を抱えていて突然目が白目になったと思うとその場に倒れて眠ってしまう発作をたびたび起こします。その時見る夢がやさしい母親の夢。マイクは小さい頃に母親に捨てられて施設で育ちました。
その後ストリートで体を売り男娼として暮らす日々を過ごします。不安定な路上での生活の中で、唯一の友達はスコット(キアヌ・リーブス)。彼も同じくストリートで暮らす男娼です。しかし、マイクと大きく違うのはお金持ちのおぼっちゃま、市長の息子です。



作品にみられる戯曲的な演出

マイクとスコットそして仲間達が慕うボブ。彼は元締め的存在で、ボロを纏っていてもどこか威厳と愛嬌を持ち合わせた詭弁家で、自らを「サイケデリック・ファーザー」と名乗っています。
ボブを中心に疑似家族的コミューンのような集団生活が成り立っていて、彼が登場する場面では、セリフや演出にどことなく戯曲的な要素が含まれていて独特です。また本作ではいくつか斬新でエキセントリックな演出がみられ、よくもわるくも「うむ…」って感じですね。
ポートランドでの不安定な生活と、自分の故郷アイダホの果てしなく広がる荒野にどこまでも続く道が対照的で対をなしています。
マイクを常に優しく守ってくれていたスコットが、最後は金持ちの御曹司に戻ってしまう。高級なレストランにボロボロな出で立ちのボブが現れ、スコットに親しげに話しかけるあのシーンも舞台の一場面を見ているようで滑稽で悲しい。道に始まりラストも道で終わります。
劇中に流れるまったり〜としたヨーデルみたいな歌声が印象的でいいですね 。



リヴァーとホアキン

ウド・キアの気色悪さも全開でいいですわー。
リヴァー・フェニックスが亡くなった日、かなり衝撃を受けて、勝手に頭の中で彼が路上で亡くなっているシーンが頭の中に去来しました。
この映画の残像でしょうね。彼の死はハリウッドでは大きな喪失でもあったけれど、熟成された演技を見せている弟ホアキンと比べて、永遠にあのときの姿のままで生き続けるリヴァーに嫉妬に似た気持ちにもなりますよね。
それにしてもホアキンとリヴァーってまったく違うタイプの容貌ですよね…弟はゴツいって感じだけれど兄は色白、細面で鼻がちょっとツンとしてて。
リヴァーの遺作「ダーク・ブラッド(1993)」がただいま順次全国公開されております。
参考 ダーク・ブラッド公式サイト http://www.dark-blood.com/


監督タグ:ガス・ヴァン・サント


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