My Cinema Talk World: 「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」 ー 冴えない男と猫。ついてない一週間 ー

2014/06/02

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」 ー 冴えない男と猫。ついてない一週間 ー


久しぶりにミニシアター系の映画を劇場で見ました。それだけですごくハイテンションになっております。
昨日は宇都宮のTOHOシネマズ宇都宮で見たのですが、大興奮
また行きたいです。とても新鮮でしたね。
息子とダンナさまは「X-MEN:フューチャー&パスト」を3D吹き替えで見たのですが面白かったって大満足だったので遠くまでいった甲斐がありました。
さて、本題の「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」ですが、スクリーン8のC-7というかなり前で見ました。
音楽を堪能するためにはもう少し後ろでよかった。自分がまたトイレに立ってしまうことを考えちゃってチケットをとったのですが...ねぇ。
さて、この映画は万人受けする映画ではないと始めから知っていたので、多少がっかりすることなども考慮に入れていました。でもね、私はツボでしたよ、ハマりました。オチとか物語の意味とかなんてはなから期待してなかったから、十分感動させてもらい楽しむ事ができました。

ストーリー
1960年代のニューヨーク、冬。若い世代のアートやカルチャーが花開いていたエリア、グリニッジビレッジのライブハウスでフォークソングを歌い続けるシンガー・ソングライターのルーウィン・デイヴィス(オスカー・アイザック)。熱心に音楽に取り組む彼だったが、なかなかレコードは売れない。それゆえに音楽で食べていくのを諦めようとする彼だが、何かと友人たちに手を差し伸べられ……。
シネマトゥデイより)

キャスト
    オスカー・アイザック(ルーウィン・デイヴィス)
    キャリー・マリガン (ジーン・バーキー)
    ジョン・グッドマン (ローランド・ターナー)
    ギャレット・ヘドランド (ジョニー・ファイヴ)
    F・マーレイ・エイブラハム(バド・グロスマン)
    ジャスティン・ティンバーレイク(ジム・バーキー)
    スターク・サンズ (トロイ・ネルソン)
    アダム・ドライバー(アル・コーディ)

スタッフ
監督     ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
脚本     ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
製作     スコット・ルーディン、ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
製作総指揮     オリヴィエ・クールソン、ロバート・グラフ、ロン・ハルパーン
撮影     ブリュノ・デルボネル
編集     ロデリック・ジェインズ
製作会社     マイク・ゾス・プロダクションズ
スコット・ルーディン・プロダクションズ
スタジオカナル
配給     CBSフィルムズ(アメリカ合衆国) ロングライド(日本)
公開     2013年5月19日(フランス CIFF)
2013年12月6日(アメリカ合衆国)
2014年5月30日(日本)
製作国     アメリカ合衆国 フランス
製作費     $11,000,000
興行収入     $32,560,319
原題       Inside Llewyn Davis
公式サイト http://www.insidellewyndavis.jp/



昨日見た「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」を丁寧に反芻するように脳裏に浮かべてみます。
猫を抱えて歩く男の姿。作品全体を包む独特の色、そこから生まれる空気の質感。
漂う物悲しさ、その時代の音楽とそこに身をおく人々…その中の1人ルーウィン・デイヴィスという名の才能ある男。
ルーウィンはついてない男だ。ここでつまずくかというほどつまずいてばかり。みるからに業界には馴染めない人間なのだ。
不器用で頭が硬いし、要領も悪い。だから損ばかりしていてここぞという時にチャンスも逃してしまう...ツキから見放された男なのである。
そんなルーウィンの一週間ほどの出来事が描かれている。
ついてないといえばついていないのだが、己(おのれ)を頑なまでに貫き通す頑固さゆえに時折、反感さえかってしまうのだ。前に進もうとはしているのだろうが、ことごとく失敗に終わってしまう。ついには歌手を諦め父親の後をついで船乗りになる決心をするがそれすらもままならない。変なプライドと頭の堅さ、意固地な性格が常に邪魔をする。



ルーウィンをじっと見つめるのはかわいらしい猫たちである。
猫好きにはたまらない映画だろう。
猫は言葉を発しない。目で人間に語りかけてくる。寂しい男を見つめる猫の目が優しい。地下鉄に乗り込む彼に抱えられながら流れゆく景色を眺める猫の視線。情感にあふれるこのシーンは胸が熱くなる…心に沁みる。
ルーウィン・デイヴィスを演じるのはオスカー・アイザック。演技をするだけでなく自ら歌い演奏している。常に怒りながらカスワードをぶつけるジーン役のキャリー・マリガンとその夫役のジャスティン・ティンバーレイクが歌う「500マイルズ」もアイザックに引けをとることなく素晴らしい。



脇をかためるのはコーエン兄弟作品の常連ジョン・グッドマンをはじめ、「オン・ザ・ロード」のギャレット・ヘドランド 、そして名優 F・マーレイ・エイブラハム。
とりたてて物語が発展するわけでもない本作。まさに音と映像で綴る叙情詩であり、この作品全体が名もない歌手が歌う地味な歌のようなのだ。






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