My Cinema Talk World: 「地獄の逃避行」ー これがマリックの原点なのか...(まぁ、そうなのだろうな)

2014/10/14

「地獄の逃避行」ー これがマリックの原点なのか...(まぁ、そうなのだろうな)



ブログ始まって以来の旧い映画を紹介します...なんと、70年代の映画は初めてになります。

ストーリー
退屈な生活を送っていた15歳の少女ホリー(シシー・スペイセク)は、ある日ジェームズ・ディーンそっくりの清掃係の男キット(マーティン・シーン)に声をかけられる。キットのような男がどうしてぱっとしない自分と付き合うのか不審に思ったが、何度も会っているうちに恋心が芽生えた。
看板屋をしているホリーの父親(ウォーレン・オーツ)は2人の関係を知って激怒し、キットに出入り禁止を言い渡す。キットはホリーと共に駆け落ちしようと窓から侵入するも、父親に見つかってしまい、発砲。ガソリンで家を燃やしてホリーと一緒に逃走する。
Wiki より)

キャスト
キット(マーティン・シーン)
ホリー(シシー・スペイセク)
ホリーの父親(ウォーレン・オーツ)

スタッフ・作品情報
監督     テレンス・マリック
脚本     テレンス・マリック
製作     テレンス・マリック
製作総指揮     エドワード・R・プレスマン
音楽     ジェームズ・テイラー、ジョージ・アリソン・ティプトン
撮影     ブライアン・プロビン、ステヴァン・ラーナー、タク・フジモト
編集     ロバート・エストリン
公開      1973年10月15日(アメリカ合衆国)日本未公開




この安易なタイトルが気に入らない、邦題のことね。
日本未公開でかなりの月日が流れてからDVD化された本作、「地獄の黙示録」からの由来でしょうね、あとは「天国の日々」との対比かな。
映画の邦題で「地獄の...」って付くタイトルって無数にあるんじゃないかな。。。。ま、それはそれで、いっか。
率直にいえば、テレンス・マリックが若い頃(30歳の時)に撮った作品だけに俗にいう「マリック節」がまだ出てないのです。
近年の作品に比べると分かりやすいし、「天国の日々」もそうだけれど饒舌です...登場人物に語らせているという意味で。
ストーリーも分かりやすいと思われる。
近年の作品はストーリーはないようなもので、『トゥ・ザ・ワンダー』 などはもう詩の世界でしたね...映像と音楽から各々の解釈に委ねます的な。



私は正直なところ「地獄の逃避行」よりは「天国の日々」の方が好きです。で、この2作品より近年の作品がずっと好きです、熟成されていますね。
まだ、本作では「マリック流」の表現方法を確立してなかったのでしょうね。
でも、自然の描写、そしてその中に存在する若い男女の美しさは素晴らしい。撮影担当はこの時代だとエマニュエル・ルベツキとは違うだろうし、誰なのかと調べたら3人の中の1人はタク・フジモトという日系の方で「羊たちの沈黙」の撮影を担当した人でした。
どちらかといえば映像も「天国の日々」が好みです。(「天国の日々」の撮影担当はネストール・アルメンドロス。ロメールやトリュフォーの作品や「クレイマー・クレイマー 」「ソフィーの選択 」を手がけた)
両作品とも近年のマリック作品にみるような神の存在はまだない。そこにあるのは空、自然、美しくちっぽけな人間たちを追う冷徹な視線のみ。
音楽が洗練されてない…長閑で若干古くさい。これは仕方ない、マリックが近年の作品で使用しているような類いの音楽は合わないだろうし。



つまるところ、シシー・スペイセク演じる10代の少女ホリーが殺戮などよりもずっと残酷な存在でキット(マーティン・シーン)がカッコ悪いくらいかわいそうでした。
キットが本当にホリーのことが好きだったのか不明。とにかくその場限りの衝動的に行動する若者。若いということは、死から遠過ぎてその恐さ、死というものがどういうことなのかなんてわからないだろうな...
マーティン・シーンは、若い頃よりも年老いてからの方がいいですな。若い頃の彼の口元が嫌いです。ジェームズ・ディーンなどとはほど遠い気がしました。
ホリーは常にポワーンとしてる...最後にようやく目が覚めましたか〜ってカンジ。
あ、そういえばこの作品にテレンス・マリック自ら脇役で出演しているんです、普通に優しそうでいい人に見えました。



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