My Cinema Talk World: 2月 2014

2014/02/25

『シャロウ・グレイブ』 ー 意外に知名度が低い?! ダニー・ボイルの初監督作品

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ダニー・ボイルが「トレインスポッティング」とか「普通じゃない」を撮る前の1994年の作品です。映画監督としての第一作目なんですね。サスペンス映画ながら痛快なストーリーと軽快さでラストが「あらまー!」ってことになっています。初めて見て「なかなかいいわ、これ!」ってことでわざわざVHSも購入した次第。(その当時ね。)
たまに思い出したように見たくなる映画なのです。「トレインスポッティング」のユアン・マクレガーも主役の1人として出ていますが、長髪でまだやんちゃ坊主って感じでかわいいです。見た感じちょっとお固い風貌のクリストファー・エクルストン(「日陰のふたり」や「エリザベス」に出演)とケリー・フォックス(「ウェルカム・トゥ・サラエボ」)が共演しております。

ストーリー

グラスゴーのフラットに住む医者のジュリエット、ジャーナリストのアレックス、会計士のデイビッドは、新しいルームメイトとして自称作家のヒューゴを迎えた。
しかし、ヒューゴは部屋から出てこなくなり、3人が踏み込んでみると自室で死んでいた。後には麻薬と大金が残されていた。3人は死体を始末し、大金を手に入れようと企んだが、徐々にその人間関係が崩れていく。

(Wiki より)

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キャスト
アレックス      ユアン・マクレガー
デイビッド      クリストファー・エクルストン
ジュリエット      ケリー・フォックス
マッコール刑事      ケン・スコット
ヒューゴ      キース・アレン

スタッフ・作品情報
監督      ダニー・ボイル
脚本      ジョン・ホッジ
製作      アンドリュー・マクドナルド
音楽      サイモン・ボスウェル
撮影      ブライアン・テュファーノ
編集      マサヒロ・ヒラクボ
公開      1995年1月6日(イギリス)(日本公開 1996年11月9日)
原題      Shallow Grave

Shallow grave…直訳すれば、浅い墓穴って感じですかね。
ルーム・シェアで同居してるアレックス(ユアン・マクレガー)、デイビッド(クリストファー・エクルストン)、ジュリエット(ケリー・フォックス)の3人は、もう1人の同居人を面接しながら決めようと思い立ちます。やって来た人たちを散々こきおろし、笑い者にするちょっとタチが悪いどこかイカレ気味の3人。(それにしても、男2人に女1人ってどうなんでしょう?こんなルームシェアが長続きするんでしょうか...)
やがてちょっと機転がききそうな作家志望の男ヒューゴを同居人に決め、新生活が展開するのかと思えば突然彼が消えてしまうんですね、ヒューゴが。車は外に置きっぱなしだし不審に思い、鍵がかかったままになっているヒューゴの部屋のドアを押破って中に入るとそこには全裸で冷たくなっているヒューゴがベッドに横たわっていました。
しかも、部屋にはトランクに入った大金も見つかる。そこで警察を呼ぶのかと思えば、アレックスは何を血迷ったか「金を頂いちまおうぜ!」と言い出す。結局、3人はこの事件をここだけの話にしてお金を頂く方向にします。

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死体はそのままにしておくことはできないので山に埋めに行くことになり、「遺体損壊的」犯行に及んでしまう。しかもその最悪の役をくじ引きで決めデイビッドがやることになりました。吐きながら壮絶な仕事を成し遂げるも、それ以降デイビッドの内面に変化が起き始めます。普通の神経ではそんな所行に及んだ後にまともな生活が送れるわけないですよね、考えただけでゾッとしましたよ、ほんと。

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デイビッドの例のお金への執着も異常になっていき、やがて刑事も動き始め焦りだす3人。ジュリエットを間にはさみアレックスとデイビッドの新たな戦いも勃発。
でも、なんだかんだいっても女性が一番恐いですわ~、男2人を手のひらで転がしほくそ笑んでる。だいたいにして、遺体に関しては医者であるジュリエットがやるべきだったのではないのかなーって思いました、遺体には慣れているんだし…そうすればデイビッドがおかしくならなかったはずじゃない?だまってタバコ吸いながら自分だけ高みの見物なんて猾いわよ、どう考えても。

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普通に生活していた若者(たち)がふっと箍(たが)が外れた時にとる信じられない行動、そこに端を発して彼らの思考が転がり落ちるようにおかしくなっていくさまが面白いです。
ここで描かれていることは他人ごとではなく、わたしたちもある日突然事件を起こしたり巻き込まれたりする可能性はゼロではないということ。(この映画の場合は極端にも思えるけれど)
彼らのフラットでの様子を穴から覗き見する傍観者の位置に立たせるような描き方もいいですね。
絶妙なラディカルさ加減がダニー・ボイルらしいです。ラストが痛快でよーく考えれば腑に落ちないのだけれど、不思議にスッキリします。

アンディ・ウィリアムズのエンディング・テーマ「Happy Heart」も最高ですわポッ

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この曲、「Fly me to the moon」に似てるのですが...オマージュ的なものかしら。。。




監督タグ:ダニー・ボイル



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2014/02/23

「トゥリーズ・ラウンジ」 ー スティーブ・ブシェミ初監督作品。いい味出てます...


昔、レンタルビデオで借りて2回ほど繰り返して観ました。うーん、いい雰囲気出てるなぁ、主人公の男の腑抜け具合とふらふらした生き方が共感...というより好感を覚えましたねぇ。
ジム・ジャームッシュやコーエン兄弟の作品でよく観ていてお気に入りの俳優になっていたわりには、彼の監督作品とは知らなかったなぁ、その当時...なぜだか。
ただ、なぜそこまで酒に溺れるのかが理解できなかったんです。酒場で死を待つような老人がいてその目がまさに廃人で「こんな人もいるんだなー。呑みながら何を考えてるんだろう」なんて考えてしまいました。
クロエ・セヴィニーも「KIds」でお気に入りの女優さんだったし、なんとスティーブ・ブシェミの実弟も弟役で出演してる、ブシェミの息子も子役で出てるしで嬉しさも倍増です♪
あと、「イン・ザ・スープ」のシーモア・カッセルも出ております。
いつまでたってもDVD化されないのが残念です。なので、VHS機器を稼働させて観たのですよ、久々に。

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ストーリー
個性派俳優スティーヴ・ブシェミ監督・脚本・主演によるラブ・ストーリー。さえない30男と17歳の少女との恋の行方を描く。『KIDS』のクロエ・セヴィニーが瑞々しい演技を披露。仕事もクビになり、行きつけのバーで飲んだくれるうだつの上がらない中年男トミー。彼は急死した叔父の仕事を受け継ぎ、アイスクリーム屋の移動販売をはじめる。そんなある日、偶然昔の恋人の姪デビーが乗り込んできた。やがてアイスクリーム屋を手伝い始めた彼女は、トミーに好意を寄せるが……。

( YAHOO映画 より)

キャスト
    スティーヴ・ブシェミ:トミー
    マーク・ブーン・ジュニア:マイク
    クロエ・セヴィニー:デビー
    エリザベス・ブラッコ:テレサ
    ダニエル・ボールドウィン:ジェリー
    キャロル・ケイン:コニー
    アンソニー・ラパーリア:ロブ
    シーモア・カッセル:アル
    サミュエル・L・ジャクソン:ウェンデル
    マイケル・インペリオリ:ジョージ
    ジョン・ヴェンティミリア:ジョニー

スタッフ・作品情報
監督      スティーヴ・ブシェミ
脚本      スティーヴ・ブシェミ
製作      ブラッド・ワイマン、クリス・ハンリー
音楽      エヴァン・ルーリー
撮影      リサ・リンズラー
編集      ケイト・ウィリアムス
公開      1996年10月11日(アメリカ)(日本公開 1997年8月16日)
原題      Trees Lounge

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もう、トミーだのジェリーだのデビーはたまたジョニーだ、ロニーだ...よくありがちな名前がちょっと混乱状態になっちゃいそうなのデス。
主人公はトミー(スティーブ・ブシェミ)、30代の独身男で元彼女 テレサが自分の兄と結婚してしまうんですね。テレサは妊娠中なのですが、実はお腹の子の父親はトミーなんです。ずっと彼女との関係を引きずっていて、おまけに会社の金を盗んでしまい(本人は返すつもりで借りたと言っているけれど)即刻クビの失業状態。いきつけの酒場「トゥリーズ・ラウンジ」で飲んだくれの日々。嫁に出て行かれてしまった、酒場に入り浸る男マイク(マーク・ブーン・ジュニア)と知り合い、お互い苦しい状態であることも手伝って意気投合します。

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夏の間だけ亡くなった叔父(シーモア・カッセル)のアイスクリーム売りの仕事を任されるトミー、そうそう楽な仕事ってないものです…が、友達の娘 デビー(クロエ・セヴィニー)がアイスクリーム売りを手伝ってくれるようになり、17歳の色っぽいその娘はトミーに好意を寄せてるっぽい。トミーの人生も少しだけ上向きになってきて…。
トゥリーズ・ラウンジに集まる人たちの会話が酔っぱらいのバカ話なんだけれどとっても面白い、お互いけなし合っているように見えてさりげない優しさが感じられます。たとえば体を壊すほど毎日呑んだくれているトミーにトゥリーズ・ラウンジのマスターは「10ドルやるから1杯も飲まずに出て行け!」といいマジで10ドルあげてしまう始末、日本にこんなこと言う連中いるのかなー。こういうとこなんか粋なんだよねぇ♪
30男と17歳のかわいい女の子の恋物語では決してなくて、人生には浮き沈みがあり「あの時、あんな行動をとらなければ」「あの時こうしていれば」なんてことを繰り返しながらみんな生きているんだなぁってふわーっと感じさせてくれる素敵な映画です。
もう少し勇気があって男らしい行動をとっていたら、トミーもかわいらしい年下の奥さんをゲットできたのかもしれません。劇中に出てくるアイスクリームを買いに来ながらも常に買い逃してしまう小さな男の子が印象的。クロエ・セヴィニーがまだまだ初々しくショートカットがとても似合ってて、照れくさそうな表情がそれはもうかわいいのですよ。

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それと、サミュエル・L・ジャクソンもちょい役で出ております...
最後に説教がましいけれど
「酒は呑んでも呑まれるな。自分でコントロールできなくなったらやめる方向を考えること!」
 お忘れなきよう...(影山風に)



監督タグ:スティーブ・ブシェミ


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2014/02/20

「ミー・ウィズアウト・ユー」ー お友達は依存症!?

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久々にカイル・マクラクランを見ました。しかも、超脇役…そのうえオンナ好きのだらしない男といった役。
あのツイン・ピークスで潔癖性のクーパー捜査官を演じた彼が…まぁ、見た目はそれほどには変わってないように思えたけれど。
さて、映画の舞台は1970年代のロンドン。またでたかーって感じ?ガーリーな映画??
いやいや、こちらの作品はそう単純に片付けられない。また始まったぁって言われそうなのが、音楽です、70年代から80年代のね~。これ、もう文句の付けようのない選曲になっているんですよ。
しかしDVDのパッケージには
「私たちはイカれ娘 もう我慢できない」
だって…いかにもバカ娘たちがクスリにあれやこれややりちらかす映画みたいぢゃない、これじゃ!そんな作品じゃないんですよー。(まぁ作品中でこのフレーズが使われているんですが)

ストーリー

幼馴染みのホリー(ミシェル・ウイリアムズ)とマリーナ(アンナ・フリエル)は、子供のころからいつでも一緒に夢と希望を分かち合ってきた大親友。しかしマリーナの兄ナットに秘かに思いを寄せていたホリーはナットと関係を持ってしまい、マリーナは激しいショックを受けてしまう。その後も同じ大学教授に恋をして二股をかけられたり、2人は恋と友情のはざまで喧嘩と仲直りを繰り返しながらずっと一緒に過ごしてきた。しかし大人になってマリーナがついに結婚を決意し、ずっと想い続けてきたナットにも子供ができる知ったホリーは、マリーナと離れて生きていこうと決意する……。


��映画.com より)

キャスト
    アンナ・フリエル (マリーナ)
    ミシェル・ウィリアムズ (ホリー)
    カイル・マクラクラン (ダニエル ー マリーナとホリーの教師)
    オリバー・ミルバーン (ナット ー マリーナの兄)
    トルーディ・スタイラー (リンダ ー マリーナの母親)
    マリアンヌ・ドニクール (イザベル ー ナットの妻、女優)
    ニッキー・ヘンソン (レイ)
    アラン・コーデュナー (マックス)
    デボラ・フィンドレー (ジュディス)
    ステーブ・ジョン・シェパード (カール)

スタッフ・作品情報
監督    サンドラ・ゴールドバッハー
脚本    サンドラ・ゴールドバッハー、ローレンス・コリアット
製作総指揮    ジョナサン・オルスバーグ、スティーヴン・クリスチャン
製作    フィノラ・ドワイヤー、ハティ・ボーワリング
撮影    デニス・クロッサン
音楽監修    クレ・ボーティス
編集    マイケル・エリス
衣装デザイン    ロージー・ハケット
製作年      2001年(日本公開 2003年)
製作国      イギリス
配給      アルシネテラン
原題      ME WITHOUT YOU

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ミー・ウィズアウト・ユー
<DVD>


幼なじみのマリーナ(アンナ・フリエル)とホリー(ミシェル・ウィリアムズ)はロンドン郊外に住む隣同士。小さいときからいつも一緒で互いを”シャム双生児”とか2人の名前を併せて「ハリーナ」と呼び合ったりするほど仲がいい。なんだか以前にブログに書いた「ジンジャーの朝」みたいです、舞台もロンドン時代も70年代。(本作の方がちょっと遅いかな、青春時代は80年代だし)2人の家庭環境は全く違っていてマリーナの母親は鬱病かそんな心の病気で精神的に不安定、父親はよその女たちをとっかえひっかえとお盛んなご様子でめったに家に帰ってこない。ホリーはお固いユダヤ人の父母と3人暮らし。
マリーナには兄 ナットがいて、ホリーは彼にひそかに想いをよせている…そして年頃になった彼女は乱痴気パーティでとうとうナットと一線を越えてしまいます、彼に恋人がいると知りながら。自由奔放というか家にいたくないナットはホリーに手紙を残して旅に出ます、その手紙を読み渡さずに破り捨てる妹。
いつも一緒だから面倒なことにもなるはずです、同じ男性を好きになってしまうのです。ところががこの男がろくでもないヤツ…大学の講師ダニエル(カイル・マクラクラン)です…マリーナとホリー両方に手を出してしまう始末。マリーナは本当はダニエルのことなど好きではないのに彼に近づいたのです、ホリーが自分から離れないように仕向けるため。
なんだかんだすったもんだしながら2人離れないまま大人の女性になり、女性と海外を飛び回っていたナットが突然帰って来てこれまたややこしい事態に。
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うーん、結局はマリーナとホリーそしてナット3人のお話かな、長い目で見ると。「男女3人××物語」みたい、だけど男(ナット)は出番が少ないよーって感じで。
こんな内容だからといって侮るなかれ!女の子が成長する過程での深い心の問題をテーマになっております。
マリーナのような家に育つ子供は、母親がぐらついている状態だから何かに依存しなければいられない大人になりがちなんですね。「見捨てられること」を異常に恐れて生きています。はたから見ればホリーが頼りなくて自信満々のマリーナの後ろに隠れている地味な女の子に見えるんだけどね。実は自信がないのはマリーナの方なのです、誰かを頼らないと1人で生きられなくて常にドラッグやセックス、酒に頼ってそれが自分の手元になくなると…ってこの辺にしておきます。
みんながハッピーになってうまく納まったと思えるラストでまたまたドキッとさせられます。
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マリーナの情緒不安定な母親 リンダを演じているのはスティングの奥さんでもあるトルーディ・スタイラーです。
サントラが凄すぎて泣けてきましたねー、特にティム・バックリー(ジェフ・バックリーの父親)、ザ・クラッシュ、デペッシュモード、ストラングラーズ、エコバニ、スクリッティ・ポリッティ、シャーリーンまで60年代~80年代の名曲が凝縮されてますよ。嗚呼、スクリッティ・ポリッティの「キューピッド&サイケ85」久々に聴きたくなったわーんきらきら
このサントラ、絶対買いだわwww
私、なんだかんだ言ってもミシェル・ウィリアムズが好きなんだな...ハート


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2014/02/10

「あの頃ペニー・レインと」 ー 永遠のロック少年(少女)たちに捧げる

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俳優フィリップ・シーモア・ホフマンが亡くなりました。「カポーティ」はハマり役でしたが、脇役としての彼が強烈に印象に残っています。死因などはニュースなどで取りざたされているので多くの人が知っていることでしょう。こんな言い方をしては失礼かもしれませんが彼らしい最期だった気がしています。
そんな彼の役者としての面影をだどるとどうしてもこの映画なくしては語れません。
「あの頃ペニー・レインと」(2000年)です。
私の中でも思い入れが深い作品で、70年代ロックが終末を迎えつつある時代に15歳という年齢でローリング・ストーン誌のライターになった青年ウィリアムが主人公です。
「ヴァージン・スーサイズ」もそうだけれど、70年代のヒット曲の数々が「このシーンにはこれしかありえないだろー!」と言わんばかりにぴったりはめこまれていて、音楽好きにはたまらない映画です。レコードに針を落とし、ローソクをともしながら聴く。。。通ですな。その当時そんな聴き方知らなかった自分、あの頃にもう一度戻りたくなった、ほんと悔しいほどステキ!
ついついわたくしごとが長くなってしまうけれど、残念なことに私が夢中でロックを聴いていた頃は、すでにこの映画に出てくるような名盤は過去の物になっていてリアルタイムを肌で感じることはできなかったんです、まったくもって無念です。

ストーリー

15歳のウィリアムは「ローリング・ストーン」誌の記者に抜擢され、ロック・ジャーナリストとして、人気急上昇中のバンド・スティルウォーターのツアーに密着取材することになった。彼はそこでグルーピーのペニー・レインと出会い、恋心を抱くようになるが、彼女はバンドのギタリスト、ラッセルと付き合い始める。


( Wiki より)

キャスト
ウィリアム・ミラー      パトリック・フュジット
ペニー・レイン      ケイト・ハドソン
ラッセル・ハモンド(スティルウォーターのギタリスト)      ビリー・クラダップ
エレイン・ミラー(ウィリアムの母)      フランシス・マクドーマンド
ジェフ・ベイブ      ジェイソン・リー
ポレキシア・アフロディシア      アンナ・パキン
サファイア      フェアルザ・バルク
ディック・ロスウェル      ノア・テイラー
アニタ(ウィリアムの姉)      ズーイー・デシャネル   
レスター・バングス      フィリップ・シーモア・ホフマン
ベン・フォン・トーレス      テリー・チェン

スタッフ・作品情報
監督      キャメロン・クロウ
脚本      キャメロン・クロウ
製作      キャメロン・クロウ イアン・ブライス
音楽      ナンシー・ウィルソン
撮影      ジョン・トール
編集      サー・クライン ジョー・ハッシング
製作会社      コロンビア映画
                   ドリームワークス
                    Vinyl Films
公開      2000年9月13日(アメリカ)
            2001年3月17日(日本)
製作費      $100,000,000
公開      2013年12月25日(アメリカ)
            2014年1月31日(日本)
原題      Almost Famous

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【 すべての人に「あの頃」を懐古させてくれる作品 】
何度観ても泣きますね、同じ場面で...泣きっぱなし状態になるんです、私。
感情移入ハンパないです、子供時代から青春時代まっただ中の自分を見ているようで…ペニー・レインに(ケイト・ハドソン)ではなく、ウィリアム(パトリック・フュジット)や彼を陰ながら応援する音楽ライター、レスター・バンクス(フィリップ・シーモア・ホフマン)にです。私が洋楽と出会ったのもウィリアムと同じくらいの頃(いや、もう少し早かったかな)です。ロックは廃れても70年代とその時代の音に憧れていました。そして、今ではなかなか聴くことのできないレコードの音…ウィリアムの姉アニタ(ズーイー・デシャネル)がベッドの下に残して行ったレコードの中の1枚に針を落とした時のあの音!まぎれもなくレコードの音でしたね、ザ・フーのアルバム「Tommy」の中の1曲Sparksです!!これだけでもうゾクゾクーってきましたわorz
気に入った曲を「カッコいい!」という言葉でしか表現できなかった自分…レコードを聴きながらさまざまな場面を旅していたあの頃。レコードってしみじみいいな、レコードジャケットの大きさがなつかしい。。。

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15歳で音楽雑誌のライターとして取材するウィリアムの神童っぷりハンパないです、そして目がクリンとしてて大きなエクボがキュートね。
音楽雑誌はバンドの記事を書いて売れる手助けをする商業的なもの、ただのロック好きやファンが誰でもなれるものではありません。レスターもウィリアムの目の中に自分が「ロック少年」の1人だった時の姿をみたから、チャンスを与えて応援し続けたんだと思う。ちなみにレスター・バンクスは実在の人物で、ウィリアムはキャメロン・クロウ監督の少年時代なんですよね。
レスターの言葉でグッとくるものがありまして、「本物の音楽は人を選ぶ」。これですよ!これほどの言葉の魔力があるでしょうか(ただの音楽オタクになってます、私...^^;)要はこの言葉に感動を覚える人は真のロック好きのみで、音楽を聴かないひとがこのセリフを耳にしても何も感じないはず。レスター・バンクスは単にロックに感動するだけにとどまらずロック好きの若者を惹き込む音楽という素材を自分の中のフィルターにかけ、文章で感動を伝える力を持っていたのでしょうね。

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ロックバンド、スティルウォター(架空のバンド)のツアーに同行して記事を書くことになったウィリアムは「グルーピーを引退した」という女の子 自称ペニー・レインと出会いバンドのギタリスト ラッセルを紹介する。三人の関係がこれまた微妙...恋人、友人、そして成功する為に利用するだけの存在。
しっかし
ほんといい時代だー。バスでわいわいにぎやかに全米ツアーをする世界なんてまさに自分が夢に描いていた通り。
私が涙ボロボロにされた場面は、やっぱりアレです…バスの中ではエルトン・ジョンの「タイニー・ダンサー」が流れてて、みんなが人知れず歌いだし合唱になって...ずっと一緒だったウィリアムが次の演奏場所で帰らなければならないことをペニー・レインに告げるシーン。最高にじわーっときますね。しばらくバスでの旅が続いて、バンドメンバー、グルーピーたち、ウィリアムは疑似家族のような存在になっている。だからラッセルもペニー・レインもウィリアムにずっと一緒にいてほしいんです、ずっと今のままなんてあり得ないと知っているのに。
ケイト・ハドソンは決して美人ではないけれど(お母様のゴールディ・ホーンの可愛らしさにはかなわないと思う!)不思議な魅力を持っています。ペニー・レインっていわずもがな、ビートルズの曲からとった偽名。誰も彼女の本名を知らないんだけれど、ラッセルから身を引く際にそっとウィリアムにだけ教えて去って行くのがいいよね。

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選曲も素晴らしい、さすがキャメロン・クロウ!
特に、永遠のロック少年(少女)にオススメしたい映画です。
DVDは2枚組の「デラックス・ダブル・フィーチャーズ版」がオススメ。一般的にディレクターズカット版などは「やっぱ、こんなシーンいらないや」ってなるのが多いけれど、キャメロン・クロウが編集し直したという特別編集版は劇場版よりよい出来です。
お母さん役のフランシス・マクドーマンド(コーエン兄弟作品でおなじみでございます)、姉役のズーイー・デシャネル、グルーピーの女の子たち(アンナ・パキン、フェアルザ・バルク)みんな名演だった、でも出番は少ないにもかかわらずフィリップ・シーモア・ホフマンは群を抜いて特別な空気、存在を感じさせてくれた。ロックの素晴らしさをあらためて実感させてくれたこの役は彼しか演じられないと思う……新しい作品でもうあの演技、表情が見れないと思うと寂しい。
ありきたりだけれど、ご冥福をお祈りします。

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全員が一体になってる瞬間。
やっぱ泣けますね...このシーン。


【 関連記事 】
「あの頃ペニー・レインと」C・クロウ監督、フィリップ・シーモア・ホフマンを追悼

映画終盤の名シーンのひとつが、バンドのツアー同行記を書きあぐねたウィリアムが、レスターに電話をかけるシーン。レスターは悩むウィリアムに対して、「ロックミュージシャンと親しくなって、自分まで格好よくなった(Cool)ように思うかもしれないが、俺たちは格好悪い(Uncool)。(ロックスターのように)女にモテなくて苦労するけど、世界中の偉大な芸術のほとんどはそのことがテーマなんだ」と静かに優しく語りかける。

(映画.com より)

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2014/02/08

「道化死てるぜ!」を観てみました。

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好きな人には受ける作品なのでしょうか。
この作品WEB上で結構評価が高かったので、よくわからないままTSUTAYAで見つけて早速みたのです....が。

スタッフ
監督 コナー・マクマーン
脚本 コナー・マクマーン、デヴィッド・オブライエン

キャスト
ロス・ノーブル、トミー・ナイト、ジェマ=リア・デヴェロー
公開 2013年4月2日

ストーリー

死から蘇ったピエロの残忍な復讐劇を描く戦慄のゴアスラッシャー作品!監督はコナー・マクマホン、出演はロス・ノーブル、トミー・ナイト。ピエロのリチャードは営業で呼ばれた誕生日パーティーで、子供たちにさんざんバカにされてしまう。子供たちは芸の邪魔をして笑い者にした挙げ句、なんと不慮の事故でナイフが顔に刺さり、ピエロが死亡してしまった。時は流れて6年後。高校生になった彼らは、反抗的でませた悪ガキに成長していた。あの誕生日会の主役トミーの16歳を祝うパーティーの最中、なんと蘇ったピエロが姿を現し、惨虐な手を使ってあの時の子供たちに次々と復讐を果たしていく…。


(YAHOOムービー より)

ごめんなさい、感想をなんと書けばよろしいやら。
グロいシーンがあんなに安っぽいとなんかアレなんですよ。あー、三輪車で逃げる少年を追いかけるピエロの姿が笑えました。
コレってもしかして、笑い半分で見るタイプの映画なんですか?よくわからんです、私。
”怖がる”より”嗤う”映画なんですかねー、好みがあるので否定はしません。
やはりタイトルからして道化(どうか)してただけに、私はムリなジャンルでした。
見てしまった自分も「どうかしてるぜ」ってカンジ。。。
自分のブログでどういうジャンルに分けたらいいのか、悩んでいます。

「C級ホラー」とか...

日野日出志のマンガに出てきそうだわ、この顔

Douka1.jpg

この程度の感想でご勘弁を…えへへ。






*自分に合わなかった作品


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2014/02/02

「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」観てきました~♪


Wolf_of_Wall_Street_poster.jpg

いやー、やっぱ劇場はいいね♪
本日(2/1の話ね)は映画が1000円で見られる日。妹にお誘いをいただき急遽行ってまいりました。
ディカプリオ×マーティン・スコセッシの「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」
「3時間って長いよねー」
妹も心配しておりましたが、見始めるとあっという間でした。セリフがF××Kの連発でしたが、別になんとも~。だって、日頃観る作品がそんなセリフ普通に出てくるしのばっかだし…。しかし、意外なことにこの映画、何か勘違いされているのか本日劇場ではお年寄りの割合が高かったんですよね、エロなシーンでどんな表情してるのかなんて心配になってしまいましたわ。

ストーリー

学歴や人脈もないまま、22歳でウォール街の投資銀行で働きだしたジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。巧みな話術で人々の心を瞬く間につかみ、斬新なアイデアを次々と繰り出しては業績を上げ、猛烈なスピードで成り上がっていく。そして26歳で証券会社を設立し、約49億円もの年収を得るまでに。富と名声を一気に手に入れ、ウォール街のウルフという異名で呼ばれるようになった彼は、浪費の限りを尽くして世間の話題を集めていく。しかし、その先には思いがけない転落が待ち受けていた。


��シネマトゥディ より)

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キャスト
レオナルド・ディカプリオ(ジョーダン・ベルフォート)
ジョナ・ヒル(ドニー)
マーゴット・ロビー(ナオミ)
マシュー・マコノヒー(マーク)
ジョン・ファヴロー(マニー)
カイル・チャンドラー(パトリック)
ロブ・ライナー(マックス)
ジャン・デュジャルダン(ジャン=ジャック)

スタッフ・作品情報
監督      マーティン・スコセッシ
脚本      テレンス・ウィンター
原作      ジョーダン・ベルフォート
『ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』
製作      リザ・アジズ、ジョーイ・マクファーランド、レオナルド・ディカプリオ、マーティン・スコセッシ、エマ・ティリンジャー・コスコフ
音楽      ハワード・ショア
撮影      ロドリゴ・プリエト
編集      セルマ・スクーンメイカー
配給      パラマウント映画

製作国      アメリカ合衆国
製作費      $100,000,000
公開      2013年12月25日(アメリカ)
            2014年1月31日(日本)
原題      The Wolf of Wall Street
公式サイト    http://www.wolfofwallstreet.jp/

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こんな生き方、いいんじゃないの!!!
ジョーダンがまだまだあおかった頃出会った、マーク(マシュー・マコノヒー)という男がよかったです。あの歌…仕事をする上でのアドバイス。いいですね~、ステキ!
冒頭に少し登場するだけなのに、あんな存在感を残すなんて「ダラス・バイヤーズ・クラブ」早く観たいわwww
その後、ジョーダンはマークのアドバイスに忠実に行動してのし上がって行くんですねー。お金を湯水のように使い、クスリ、女…やがて支えて来た妻をあっさり裏切りお美しい若い妻と結婚、まさにやりたい放題の人生。運がいいだけではなくその後挫折も味わい、クスリで死ぬ思いをして...でも、あそこで死ななくてよかった。命があればやり直しがきくのだから。
人間、才量とチャンスがあればどん底に落ちても這い上がれる。そういう運のいい人間はほんの一握りだろうけれど。
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上映時間3時間と長丁場ですが、割合的にエロシーンが若干しつこいのともう少し音楽がよければなぁって感じたけれど十分楽しめました。それと、クスリに関してはどうなんでしょうかね、あれほどまでにハイにならないと日々を楽しく有意義に過ごせないのでしょうか?映画に登場したザナックス(=ソラナックス)は日本でも普通に処方されるおクスリ。飲み過ぎると相当ハイになってやがては抜け出せない危険を孕んでいますから、おクスリはお気をつけて服用しましょうね。と期限が過ぎたクスリは効きが遅いようですから要注意ね。
ディカプリオについては、常にハイで喉も酷使する演技で一貫していたのでかなり疲れたでしょう...表情の変化もハンパなかったし。今度こそゆっくり休んで、またいい演技見せてねーって言いたいです。映画監督のロブ・ライナーがお父さん役なのもちょっと嬉しかった^^ジョーダンに負けず劣らずハイテンションのおやじ役がピッタシでした。監督と言えばスパイク・ジョーンズも出てたなんて気がつかなかったんですが...それとジョナ・ヒルがすばらしい!彼の作品徐々に観ていきたいです。
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スコセッシ&ディカプリオ。素晴らしいコンビです、おそらくこの先も何本も一緒にお仕事するんでしょうね。
この作品、スコセッシ監督の駄作になるか傑作になるかという重要な位置にある作品ともいえるんじゃないかな….私は紙一重の傑作。ストーリー云々ではなく、見せる映画、脳内ドーパミン活性化映画とでもいうべきでしょうか、そういう意味でお年を召した方にもよろしいんじゃないでしょうか。
公開されたばかりの映画の感想って書きづらいですね…私は今までほとんどがDVDの感想だけなので、慣れてないんですよね。

*コメディ

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